GENERAL MEDICAL TREATMENT一般内科、総合診療

内科の極意は診断学であると恩師に言われたことがあります。今でも私自身そう思います。シンプルな考え方ですが、診断が正しければ治療もうまくいくことが多いでしょう。逆も然りです。「発熱」という症状で来院された場合、すぐに思いつくのは「風邪」でしょうか?しかし、実際には熱以外の症状や病気の経過にきちんと着目しなければ答え(正確な診断)にはたどり着けないでしょう。熱で来院された方へ風邪薬をどうぞ、これはドラッグストアで市販薬を買えばできます。如何に多くの病気を頭に思い浮かべ、それらを症状や病歴に照らし合わせながら「最適な診察・検査を行い、的確な診断を下す」ことこそ内科の真髄であると思います。当院では、内分泌などの診断が比較的難しいと考えられている領域を専門にしているからこそできる内科総合診療を行ってまいります。またWEB問診を用いて、あらゆる症状について来院される前から情報を収集することで、来院された後により詳しく病気について的を絞った質問や診察に時間を割くことで正しい診断を行うように心がけております。ぜひご来院される際にはWEB問診をご活用ください。使用方法がわからない方は来院後にスタッフより説明させて頂きますのでご安心ください。 

以下に参考となる症状別に疑われる疾患を羅列しました。すべてが検査や疑いの対象となるのではなく、問診や診察で的を絞った検査により診断を行います。

症状別疾患一覧表

症状 代表的な疑われる疾患
発熱 感染症全般(ウィルス、細菌、真菌)・悪性腫瘍・膠原病・薬剤熱・偽痛風・骨折
倦怠感 心不全・COPD・糖尿病・電解質異常(高カルシウム、低ナトリウム)・甲状腺機能低下症・副腎不全・肝硬変・慢性腎不全・感染症全般・慢性疲労症候群
浮腫 心不全・腎不全・ネフローゼ症候群・リンパ浮腫・甲状腺機能低下症・薬剤性浮腫(Ca拮抗薬、ACE阻害薬、NSAIDs、抗がん剤)・深部静脈血栓症・Baker嚢胞破裂など
めまい 耳性めまい症(良性発作性頭位めまい症、外リンパ瘻、前庭神経炎、メニエール病)・起立性低血圧・迷走神経反射・小脳梗塞・多発性硬化症・心因性
感冒(ウィルス性上気道炎・気管支炎)、細菌性気管支炎・細菌性肺炎・副鼻腔炎・気管支喘息・百日咳・アトピー咳嗽・COPD・逆流性食道炎・気胸・心不全
呼吸困難 気管支喘息・肺炎・気胸・肺がん・気管支異物・心不全・糖尿病性ケトアシドーシス・尿毒症・過換気症候群
関節痛 変形性関節症・痛風・偽痛風・膠原病(リウマチ、SLE、強皮症、リウマチ性多発筋痛症、成人スティル病)、感染症(パルボB19ウィルス、HBV、HIV、感染性心内膜炎)・サルコイドーシス
頭痛 一次性頭痛(緊張型頭痛、偏頭痛、群発頭痛)・二次性頭痛(感冒、副鼻腔炎、髄膜炎、脳出血、脳腫瘍、不眠、夜間低血糖、悪性高血圧、海面静脈洞血栓症、CO中毒、睡眠時無呼吸症候群)
腹痛 みぞおちの痛み(胃潰瘍、胃炎、逆流性食道炎、心筋梗塞、大動脈瘤破裂)・右上の痛み(肝炎、胆嚢炎、膵炎、胆管炎)・右下の痛み(虫垂炎、子宮外妊娠、卵管炎、鼠径ヘルニア、炎症性腸疾患)・左上の痛み(胃炎、胃潰瘍、便秘症、膵炎、脾膿瘍)・左下の痛み(憩室炎、子宮外妊娠、卵管炎、鼠径ヘルニア、炎症性腸疾患)・腹部全体の痛み(胃腸炎、腹膜炎、腸閉塞、過敏性腸症候群、腸間膜虚血症)
胸痛 心血管系(心筋梗塞、狭心症、心筋炎、心臓弁膜症、肥大型心筋症、大動脈解離)・呼吸器系(肺炎、胸膜炎、気胸、肺がん、肺塞栓)・消化器系(逆流性食道炎、食道がん、消化性潰瘍、胆石、胆嚢炎、急性膵炎)・乳房系(乳がん、乳腺症、女性化乳房)・筋、骨、神経系(筋肉痛、筋炎、肋軟骨炎、肋間神経痛、頚椎症)・皮膚(帯状疱疹、Mondor病)・精神疾患
嘔吐 消化器系(急性胃腸炎、膵炎、虫垂炎、胆嚢炎、胆石症、腸閉塞)・中枢神経系(脳卒中、髄膜炎、脳腫瘍、脳炎、偏頭痛)・内耳性(耳性めまい症)・内分泌代謝系(糖尿病性ケトアシドーシス、高カルシウム血症、尿毒症、周期性嘔吐症)・薬剤性(ジギタリス、テオフィリン、麻薬性鎮痛剤、抗生物質、GLP-1受容体作動薬、抗不整脈薬、抗てんかん薬)・その他(緑内障、心筋梗塞、腎盂腎炎、尿路結石、心不全、激しい咳)・妊娠・精神疾患
動悸 不整脈(心房細動、期外収縮、徐脈頻脈症候群、洞性頻脈、上室性頻拍、心室頻拍、WPW症候群)・精神疾患(不安障害、身体化障害)・薬剤性(アルコール、カフェイン、ジギタリス中毒、β刺激薬、テオフィリン)・内分泌疾患(甲状腺機能亢進症、低血糖、褐色細胞腫、電解質異常)・その他(貧血、発熱、肺塞栓症)
体重減少 内分泌系(甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能低下、高カルシウム血症、アルコール多飲)・糖尿病の急激な悪化・悪性腫瘍・心不全・COPD・神経疾患(認知症、ALS、パーキンソン病)、精神疾患(うつ、不安神経症、神経性食思不振症)、薬剤性(NSAIDs、甲状腺ホルモン剤の過量服薬、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬)・膠原病・蛋白漏出性胃腸症
体重増加 内分泌系(甲状腺機能低下症、クッシング症候群、性腺機能低下症、成長ホルモン分泌不全症、多嚢胞性卵胞症候群)・腎疾患(腎不全、ネフローゼ症候群)・心不全・肝硬変・薬剤性(向精神病薬、SU薬、インスリン)