BLOG院長&スタッフブログ

2023.09.01旅行の心得🥰

2023.9 スタッフブログ

9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね…

この夏、みなさんはどこか旅行に行かれましたか??

 

今月もシルバーウイークで連休があるため、旅行に行かれる方も多いのではないでしょうか?

 

今回のブログテーマは…

“安心して楽しむための旅行の準備について”です。

 

これから先、旅行を計画されている方へ、不安なく旅行を楽しむためには事前の準備が必要です。

糖尿病のある方の旅行のコツをお伝えしていきます!

 

その1

〇旅行のスケジュールを確認し、内服薬やインスリン注射、血糖自己測定に必要な物品を整えること

まずは無理のないスケジュールになるように、余裕を持たせた計画を立てましょう。 

日帰りの旅行なのか、数日~数週にまたがる旅行なのか、家族旅行か団体旅行か、国内旅行か海外旅行かによっても、糖尿病の療養行動が変わってきます。

旅行日数や内容に合わせて、どのような準備が必要になるのか考えることが大切です。

また事前に訪問先の医療事情や医療機関などを調べておくと緊急時でも安心できると思います。

薬や針などの医療物品も過不足なく揃えておくことも必要であり、主治医に予備が必要なことを伝えて、処方してもらうことも大切です。

 

その2

〇旅行中の薬の飲み忘れやインスリン注射の打ち忘れに注意すること

楽しい旅行に夢中になって薬を飲み忘れたり、移動時間の関係で注射する時間を取れず、インスリンを打たなかったりということがないようにしましょう!

 

また旅行中は普段よりも歩くことが多く、体力が奪われます。

夜は疲れてしまい、薬の内服や寝る前の注射の打ち忘れが起こりやすくなるので注意が必要です。

旅行中のインスリン注射を打つタイミングで注意が必要なことは、「必ず食事が目の前に出された後に打つ」ということです。食事が準備される前に超速効型インスリンを打ってしまうと、低血糖のリスクが高まりますので、気を付けてください。

 

その3

〇旅行中の食事はバランスよく血糖値の上昇を抑える工夫を行うこと

旅行中の食事はすべて外食になり、糖質の多い食事をとりがち。食事のバランスを考えて、血糖値の上昇を抑える野菜や食物繊維の多い物をできるだけ意識してとることが大切です。ビュッフェスタイルの場合は、ついあれもこれもとお皿に載せがちですが、バランスのよい食品を選択し、食べられる量以上にとりすぎないよう注意して下さい。旅行中の食後の血糖値上昇を抑えるためには食べる順番も大事!

①サラダなどの野菜、②タンパク質、そして10分後に③ご飯や麺類などの炭水化物の「ベジ・ファースト」の順番で食べることをお勧めします。

海外旅行の場合は、航空会社に事前連絡し、機内食を低糖質食や低塩食に変更してもらうことも可能です。

 

その4

〇緊急連絡用カードを用意すること

旅行の場合に日本糖尿病協会が発行している「糖尿病患者用IDカード(緊急連絡用カード)」を準備しておきましょう。旅行先で重症低血糖になった時に、周りの人に知らせることができます。アプリ版の緊急連絡用カードもあります。

海外旅行の時には日本糖尿病協会が発行している「英文カード(Diabetic Date Book)」を準備しておくと安心です。出発前に主治医に英文で書いてもらいましょう。

その5

〇飛行機やバスの乗る時は薬やインスリン製剤は必ず手荷物と一緒に持ち込むこと

 

飛行機やバスなどに乗る時は、内服薬・インスリン製剤・血糖測定器は必ず手荷物と一緒に持ち込むようにしましょう。飛行機やバスの到着がトラブルなどにより予定時刻を過ぎる場合、機内や社内で食事をとることもあるかもしれません。すぐ使えるように手荷物に入れておいてください。また飛行機の貨物室は氷点下になることもあるので、インスリン製剤は絶対に預けないでください。

 

備えあれば憂いなし!!

これらのことに注意しながら、安心して旅行を楽しみましょう