梅雨の季節となりました
2022.6.25 スタッフブログ 6回目
皆さん、こんにちは☆
いよいよ梅雨本番の季節となってきましたね
ジメジメ…ムシムシ…とツライ時期ですよね(>_<)
最近ではゲリラ豪雨や、関東ではひょうが降るなど
おかしな天気も多くて困りますね(-_-)
また地震の頻度も増えてきていますよね…
あってほしくはありませんが、今後も様々な地域で災害が起こることが想定されます。
いつ何が起きてもおかしくない状況であり、日頃から避難グッズなど用意されていますか?また災害が起こり、避難を余儀なくされた時の準備・対応は理解されているでしょうか?
ライフラインが寸断され、不安な状態で避難生活を続けることもストレスになりますよね。災害時の対応を理解しておくことで、少しでも不安が軽減できるといいと思います。
そのため、今回は一般社団法人日本糖尿病教育・看護学会から出されている、災害時の糖尿病看護マニュアルについて話していきたいと思います。
皆さんは避難グッズの中に、どのような物を準備されていますか?
例えば…懐中電灯・ラジオ・食料品や水など、各自で必要な物を揃えていると思います。
病気を抱えている方は、予備の薬とかも含まれるのではないでしょうか?
お伝えしたいことはたくさんありますが、ここでは糖尿病患者への災害時の支援ポイントとして、
“高血糖・低血糖への対処”と“避難生活の注意点”に要点を絞って、2回に分けてお話させていただきます。
その1、高血糖・低血糖への対処
避難所などでの食料配給状況によっては、炭水化物の過剰摂取や脱水をきたしやすく、高血糖状態になりやすい。
一方で食事量低下やインスリン注射・内服薬などの調整ができず、低血糖を起こす可能性があることを理解しておくべきことが大切です。
- 高血糖の対処●
高血糖症状(口渇・多飲・多尿・全身倦怠感・消化器症状など)・高血糖昏睡兆候(活気の低下、強い倦怠感、応答が鈍いなど)が出現した場合は、速やかに医療機関に搬送
→なぜ高血糖になりやすいのか??
インスリン注射や血糖降下薬の中止・減量、
感染、脱水、心身のストレス、清涼飲料水の多飲などで高血糖になりやすい。
また供給される食糧は炭水化物が中心となりやすく、
供給量が多いと炭水化物過多になる可能性があるので、注意が必要!!
- 低血糖の対処●
低血糖症状出現時、血糖値70mg/dl以下になった時は速やかにブドウ糖で補給が必要。
意識がある場合はブドウ糖10g、ブドウ糖を含むジュース類を摂取。
意識がない場合は歯肉にブドウ糖や砂糖を塗り付ける。
その後救急搬送。
→なぜ低血糖になりやすいのか??
震災直後は少ない食料を多くの被災者で分けるため、食事量が少ない。
また救助・救援活動や避難のため徒歩での移動、家屋の片づけなどで活動量が多いため、低血糖になりやすい。
今回は“高血糖・低血糖の対処”について簡単にまとめさせていただきました。
避難生活時は高血糖・低血糖になる要因が普段の生活の中よりも多く、注意が必要です!
自分が糖尿病であることを知られたくない、周りに心配かけたくないと思う方も多いと思いますが、
体調が悪くなった時は我慢せずに周りの助けを借りることも大切なことです。
このような状況下で、適切な治療を受けられるように私たち医療従事者も配慮していく必要があると考えます。
次回は“避難生活の注意点”についてお話しますので、
ぜひブログをチェックしてみてくださいね(*^^*)♬