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インスリン治療について①

こんにちわ、院長です。 開院して丸2か月が経ち、自ら「院長です!」と言うのにも少し慣れてきました(笑)。コロナの影響もあるのか、今年は開業準備期間から本日に至るまで本当にあっという間に過ぎていった1年でした。

私自身の1発目のブログで何を書こうか悩んでおりましたが、、、やはり「得意分野」からと思い、今回は「インスリン治療について」のお話をしようと思います。すこし大きなテーマなので数編に分けてお知らせします。

さて、みなさんはインスリン治療にどんなイメージをお持ちでしょうか?

・自分のおなかに毎日針を刺すなんて怖い。

・人前で注射しなければいけないのは恥ずかしい。

・毎日注射するなんて面倒だ。

・うまく打てるか不安。

・低血糖になるのが怖い。

これから治療を始める人、そして、いざ治療を始めた人はそれぞれ個別の悩みがあるかと思います。これらの悩みは本来必要な治療であるにも関わらず、実施できない壁になってしまいます。実際に糖尿病患者さんを対象にアンケート調査したDAWN JAPAN研究では、上記のような心理的抵抗が強い人ほどインスリン治療の実施率が低いことが明らかになっています。ですが、いかに内服薬やGLP-1といった有効な治療薬が増えてきた今の時代においても、1型糖尿病を代表するインスリン分泌が大きく低下した患者さんや著しい高血糖の患者さんにとってインスリン治療は無くてはならない重要で有効な治療です。

インスリンホルモンが発見されて今年で100周年です。治療の負担を減らし、これらのハードルをいかに和らげて継続可能な治療にするために、これまで研究者の先生方や各製薬メーカーが研究を重ねて参りました。これまでの製剤の進化は具体的に、

1.安全性、有効性の改良(持効型インスリンはより長く、速効型インスリンはより短く)

2.注射のタイミングへの配慮(食前30分前投与→食直前へ、持効型は24時間いつでも投与可能)

3.血糖測定の簡便化(測定器の使いやすさや痛みの軽減、持続センサーグルコースの誕生)

4.薬価負担・環境問題への配慮(カートリッジ注入器・バイオシミラー製剤の誕生)

5.針の改良(より細く、痛みが少ないものへ)

概ね上記に分類できるのではないかと思っています。 1型糖尿病を中心に、インスリン治療を実施している患者さんにとって数年前よりも治療の負担は大きく軽減されてきていると感じています。また同時に、製剤の多種多様化したことで適材適所に製品を選択することが私たち専門医に求められるスキルの一つであると考えています。

 

次号では、最近のインスリン治療に関するトピックなどご紹介できたらと思います。
またご参考までに、日本糖尿病協会では「インスリン治療のQ&A」を分かりやすくまとめてくれています。ぜひ一度見てみてください。

https://www.nittokyo.or.jp/modules/patient/index.php?content_id=25

少し短いですが、今回はこの辺で。本格的に寒くなってまいりましたので、どうぞお体をご自愛下さい。

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