COLUMN
医療コラム
「毎日出ないのは当たり前?」—便秘が続くときに知ってほしいこと
尼崎市立花駅前のにしな内科で、消化器内科・内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)を担当している副院長の鍋嶋克敏です。
「便が出にくい」「お腹が張る」「1週間出ないことがある」、このような便秘の悩みは、年齢や性別を問わず多くの方が抱えています。
しかし、便秘は“体質だから”“よくあること”と軽く考えてしまいがちで、受診が遅れるケースが少なくありません。
便秘が続くということは、腸の動きが弱っているサイン であり、ときには腸の病気が隠れていることもあります。

便秘とは「スッキリ出ない状態」のこと
便秘は単に“回数が少ない”ことではありません。
次のような状態が続く場合も便秘に含まれます。
- 便が硬くて出るのに時間がかかる
- トイレに行ってもスッキリしない
- お腹が張って苦しい
- 数日に1回しか出ない
便秘は長く続くほど腸内に悪玉菌が増え、腹痛や食欲不振、肌荒れなど全身に影響を与えます。
便秘の原因は一つではありません
便秘は、生活習慣から病気まで幅広い原因で起こります。
水分不足
冬は意識していないと水分が減り、便が硬くなりやすくなります。
食物繊維不足
野菜不足・外食中心の生活は便秘になりやすい傾向があります。
運動不足
腸の動きは「筋肉の動き」と深い関係があります。
ストレスや睡眠不足
自律神経が乱れると腸の動きが悪くなります。
お薬の影響
痛み止め、抗うつ薬、鉄剤などは便秘を引き起こすことがあります。
隠れた病気
- 大腸の狭窄
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 甲状腺機能低下症
特に 40歳以上で便秘が急に悪化した場合は要注意 です。
大腸カメラが必要な便秘
次のような場合は、腸の病気を除外するために大腸内視鏡検査をおすすめします。
- 便に血が混じる
- 体重が減ってきた
- お腹の片側だけ痛む
- 便の形が細くなった
- 急に便秘がひどくなった(特に40歳以降)
当院では、
- 鎮静剤を使った 「眠っている間に終わる大腸カメラ」
- 炭酸ガスを使用してお腹の張りを軽減
- 細いスコープで痛みを最小限に
と、負担の少ない検査が可能です。
治療は「生活の見直し+薬」で改善できます
便秘の治療は、患者さんによって全く異なります。
- 水分摂取の見直し
- 朝食をしっかりとる
- ウォーキングなどの軽い運動
- 食物繊維や乳酸菌を取り入れる
さらに、腸の動きを良くする薬や便を柔らかくする薬など、種類の異なる便秘薬を症状に合わせて選ぶことで多くの方が改善 します。
市販の下剤を長期間自己判断で使うのは、腸の動きがさらに弱ることがあるため、あまりおすすめできません。
便秘は「我慢するもの」ではありません。
長く続く便秘、一度は改善したのにまた悪化する便秘は、ぜひご相談ください。
にしな内科(立花駅前)
消化器内科・内視鏡診療
副院長 鍋嶋 克敏