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COLUMN

医療コラム

潰瘍性大腸炎(UC)とは?血便・下痢が続くときに考える病気と検査・治療の流れ

尼崎市のにしな内科です。

「血便が続く」「下痢がなかなか治らない」「お腹が痛い」——こうした症状の原因は、痔や感染性腸炎だけとは限りません。なかでも見落としたくないのが潰瘍性大腸炎(UC)です。UCは大腸の粘膜に炎症が起こる病気で、良くなったり悪くなったり(再燃と寛解)を繰り返すことがあります。早めに診断して適切に治療を始めることで、症状の安定や日常生活の質(QOL)の維持が期待できます。

潰瘍性大腸炎の特徴

UCは炎症性腸疾患(IBD)の一つで、感染が原因の腸炎とは異なり、炎症が長く続いたり再燃したりすることがあります。炎症は大腸の粘膜に起こり、肛門側(直腸)から連続的に広がることが多いのが特徴です。症状が軽い段階だと「体調の波」「胃腸が弱っただけ」と捉えられ、受診が遅れることもあります。

典型的な症状

  • 血便(鮮血〜粘血便)
  • 下痢(回数増加)
  • 腹痛、しぶり腹(便意があるのに少量しか出ない)
  • 発熱、だるさ
  • 体重減少

症状の出方には個人差があり、血便だけが続く方もいます。

受診の目安(放置しない方がよいサイン)

次のような場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 血便が数日以上続く
  • 下痢が1週間以上続く/夜間も下痢で起きる
  • 発熱、強い腹痛、ぐったりする
  • 便回数が急に増えた(目安:1日6回以上)
  • 動悸、息切れ、ふらつき(貧血や脱水の可能性)
  • 体重が減ってきた

UC以外にも、感染性腸炎、虚血性腸炎、薬剤性大腸炎、腫瘍性病変など鑑別が必要な病気があります。自己判断で様子見を続けないことが大切です。

当院で行う評価・検査

UCが疑われる場合は「重症度」と「他疾患の除外」を意識して整理します。

  • 問診(症状の期間、便回数、血便の量、発熱、既往、内服薬、家族歴など)
  • 血液検査(炎症、貧血、栄養状態、脱水、肝腎機能など)
  • 必要に応じて便の確認(感染の鑑別)
  • 大腸内視鏡(大腸カメラ)で粘膜を直接観察し、診断と重症度評価を行います

大腸カメラは、UCを診断するだけでなく、治療方針を決めるうえで重要な情報が得られます。

治療の基本(再燃を抑え、落ち着いた状態を維持する)

治療は重症度や病変範囲により異なりますが、基本は

  • 炎症を抑える治療(内服・坐剤・注腸など)
  • 再燃予防(寛解維持)
  • 貧血や脱水など全身状態の管理

です。症状が強い場合や重症が疑われる場合には、入院治療や専門施設での高度治療が必要になることがあるため、適切なタイミングで連携します。

またUCでは「症状が軽い=炎症が消えている」とは限りません。症状だけでなく、検査結果も踏まえて治療を調整することが、長期的な安定につながります。

よくある質問(FAQ)

Q1:血便は痔かもしれません。それでも受診した方がいい?

A:痔でも血便は出ますが、UCなど別の原因が隠れていることもあります。続く場合は評価が安心です。

Q2:薬は一度始めるとずっと必要ですか?

A:状態によりますが、再燃予防が重要です。自己判断で中断すると悪化することがあります。

Q3:大腸カメラはどのくらいの頻度で必要?

A:診断時・再燃時の評価、長期経過では必要に応じて計画します。個別にご案内します。

まとめ

血便・下痢・腹痛が続くとき、潰瘍性大腸炎は重要な鑑別疾患です。早期診断と適切な治療で、症状を安定させながら生活を整えることができます。気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。

※潰瘍性大腸炎は指定難病に該当し、病状などの条件により医療費助成の対象となる場合があります。必要時には、制度面も含めてご案内できます(当院は難病指定医療機関で、担当医は難病指定医です)。

にしな内科(尼崎市立花駅前)
消化器内科・内視鏡診療
副院長 鍋嶋 克敏

にしな内科
JR神戸線立花駅を下車、駅直結の徒歩1分、雨にぬれずに来院できます。アクセス良好につき、尼崎市、神戸市、西宮市、芦屋市、伊丹市、大阪市など各方面からも多くの患者様にご来院頂いております。

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