COLUMN
医療コラム
魚の骨(魚骨)がのどに刺さったかも?「食道に落ちた」「胸が痛い」…胃カメラ・CTで評価するメリットと受診の目安
尼崎市のにしな内科です。
魚を食べた後に「のどがチクチクする」「飲み込むと痛い」「何かが引っかかる」——このような症状で「魚骨が刺さったかも」と不安になる方は少なくありません。魚骨は咽頭(のど)に刺さることもありますが、実際には食道へ落ちている/食道のどこかで引っかかっているケースもあり、その場合は“のどの症状”として感じることもあります。重要なのは、押し込む自己処置で悪化させないことと、食道側の異物や合併症を見逃さないことです。

魚骨が「食道に落ちた」場合に注意したい理由
食道は粘膜が繊細で、尖った骨が刺さると痛みが強くなります。まれに深く刺さって炎症が広がると、周囲の感染や膿瘍、穿孔(穴が開く)など重大な合併症につながることがあります。特に「胸の痛み」「背中の痛み」「飲み込みにくさ」がある場合は、咽頭よりも食道側を疑う必要があります。
典型的な症状(食道側が疑わしいサイン)
- のどの違和感だけでなく、胸の奥が痛い/しみる
- 飲み込むと胸が痛い(嚥下痛)
- 固形物がつかえる感じ
- 唾を飲み込むだけでも痛い
- 時間が経つほど痛みが増す
これらは「刺さっている場所が食道」の可能性があり、評価が必要です。
受診の目安(危険サイン)
次のいずれかがあれば、早めの受診(場合により救急)をおすすめします。
- 息苦しさ、声が出しづらい、唾が飲み込めない
- 強い胸痛/背部痛、発熱
- 痛みが増悪する、半日以上続く
- 血が混じる(吐血、血痰)
- 高齢、糖尿病、免疫低下、抗血栓薬内服中
「強い痛み」「発熱」「胸痛」は合併症のサインになり得るため、我慢しないでください。
自宅でやってはいけないこと(重要)
- ごはんの丸のみ、パンの詰め込みなど“押し込む”行為
- 酢を飲む、熱い飲み物で流す
- 箸や器具で無理に取ろうとする
これらは、骨が深く刺さったり粘膜を傷つけたりする原因になります。
当院での強み:胃カメラ・CTで「食道異物」と「合併症」を評価できる
のどの表面に見える骨は耳鼻科的処置が得意ですが、食道側の評価は消化器内科の領域です。当院では状況に応じて、以下の評価が可能です。
胃カメラ(上部消化管内視鏡)のメリット
- 食道〜胃を直接観察でき、異物があれば位置と粘膜損傷の程度を確認できる
- 症状が「のど」でも、実際に食道で引っかかっているケースを拾える
- 出血やびらん、深い傷の有無を評価できる
(※異物の状態や部位により、高次施設での処置が必要な場合は速やかに連携します)
CTのメリット
- 骨の位置が不明、痛みが強い、発熱があるなどのときに、刺さり方・深さ・周囲への炎症の広がりを評価しやすい
- 穿孔や膿瘍など、見逃したくない合併症のチェックに有用
- 胸痛・背部痛があるケースで、緊急性の判断材料になる
当院では、症状の部位(のど/胸)、経過、全身状態を確認し、「まず内視鏡で見るべきか」「CTで合併症評価を優先すべきか」「高次施設へ迅速に紹介すべきか」を整理します。
よくある質問(FAQ)
Q1:のどが痛いだけでも胃カメラが必要ですか?
A:症状と経過によります。胸の違和感や嚥下痛、痛みの増悪がある場合は食道側の評価を優先します。
Q2:時間が経てば自然に取れますか?
A:自然に落ちることもありますが、刺さったままの場合は悪化することがあります。痛みが続く・強い場合は受診してください。
Q3:レントゲンで分かりますか?
A:魚骨は写りにくいことがあります。状況によりCTや内視鏡の方が有用です。
まとめ
魚骨は「のどに刺さった」だけでなく、食道に落ちて引っかかっていることがあります。胸痛・嚥下痛・発熱・痛みの増悪があれば早めの評価が必要です。当院では胃カメラとCTを組み合わせて、異物と合併症のリスクを見逃さない診療を行います。迷う場合はご相談ください。
にしな内科(尼崎市立花駅前)
消化器内科・内視鏡診療
副院長 鍋嶋 克敏
にしな内科
JR神戸線立花駅を下車、駅直結の徒歩1分、雨にぬれずに来院できます。アクセス良好につき、尼崎市、神戸市、西宮市、芦屋市、伊丹市、大阪市など各方面からも多くの患者様にご来院頂いております。
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