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COLUMN

医療コラム

膵分枝型IPMNとは?放置してよい?経過観察と精密検査の目安

尼崎市立花駅前のにしな内科で、消化器内科・内視鏡診療を担当している副院長の鍋嶋克敏です。

健診や腹部エコー、CTで「膵のう胞」「IPMNの可能性」と言われ、不安になる方は少なくありません。IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)は、膵管の中に粘液を産生する腫瘍ができ、膵管が拡張したり、のう胞のように見えたりする病気です。なかでも膵分枝型IPMNは、主膵管ではなく分枝膵管から発生するタイプで、経過観察となることも多い一方、悪性化(がん化)や別の膵癌合併のリスク評価が重要です。

膵分枝型IPMNはなぜ問題になる?

分枝型IPMNの多くは良性のまま経過しますが、画像所見によっては将来的な悪性化リスクが上がります。ポイントは「のう胞の大きさ」だけでなく、形や内部の変化です。

注意すべき所見の例

  • のう胞が大きくなってきた
  • 内部に壁在結節(こぶ状の隆起)が疑われる
  • 主膵管が拡張している
  • 短期間で増大する/形が変わる

典型的な症状の流れ

多くは無症状です。ただし、次のような症状がある場合は精密評価が必要です。

  • 上腹部痛や背部痛が続く
  • 膵炎を繰り返す
  • 体重減少、食欲低下
  • 黄疸(皮膚や白目が黄色い)

受診の目安(危険サイン)

  • 「IPMN」と言われたがフォロー計画が未定
  • 画像で増大や形の変化を指摘された
  • 腹痛や膵炎症状がある
  • 家族に膵癌の方がいる

迷う場合も、まずリスク評価を行い「どの頻度で何を追うか」を決めることが重要です。

当院で行う評価・検査

  • 問診(指摘された検査内容、症状、膵炎歴、家族歴など)
  • 血液検査(膵酵素、肝胆道系、炎症など)
  • 画像評価(過去画像の比較が重要)

必要に応じて、CTやMRI/MRCPなどの精密検査方針を整理し、専門施設と連携します。目的は、低リスクは過不足なく経過観察、高リスクは見逃さず精査することです。

治療の基本

  • 低リスク:定期画像フォロー(増大や所見変化の有無を確認)
  • 高リスク疑い:追加精査(EUSなど)や外科治療の検討(連携)

フォロー間隔は個別に最適化します。

よくある質問(FAQ)

Q1:分枝型なら放置で大丈夫?

A:多くは経過観察ですが「所見次第」です。変化があれば精査が必要です。

Q2:のう胞が小さければ安心?

A:大きさだけでなく、結節や主膵管拡張など総合評価が重要です。

Q3:何年もフォローが必要?

A:リスクに応じて継続フォローが勧められることがあります。方針は診察で整理します。

まとめ

膵分枝型IPMNは「多くは経過観察」ですが、画像所見により精密評価が必要な場合があります。健診で指摘された方は、フォロー計画を一度整理しましょう。

にしな内科(立花駅前)
消化器内科・内視鏡診療
副院長 鍋嶋 克敏

にしな内科

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