COLUMN
医療コラム
腹痛が続くのに検査で異常なし?原因と考え方を消化器専門医が解説
尼崎市立花駅前のにしな内科で、消化器内科・内視鏡診療を担当している副院長の鍋嶋克敏です。
「腹痛が続いているのに、検査では異常なしと言われた」
「胃カメラや大腸カメラを受けたけれど原因が分からない」
このような “原因がはっきりしない腹痛” に悩まれている方は少なくありません。
腹痛というと胃炎や腸炎、大腸がんなどを心配されることが多いですが、実際には検査で明確な異常が見つからない腹痛も多く存在します。

腹痛には「検査で見える原因」と「見えにくい原因」があります
腹痛の原因は、大きく次の2つに分けられます。
- 器質的な異常
潰瘍、炎症、ポリープ、腫瘍など、胃カメラ・大腸カメラ・CTで確認できるもの - 機能的な異常
腸の動きや、痛みの感じ方に問題がある状態
当院で行っている 胃カメラ・大腸カメラ、CT検査 は、前者の「見える異常」を確認するために非常に重要です。
一方で、後者が原因の場合、検査が正常でも腹痛が続くことがあります。
見逃されやすい腹痛の原因
検査で異常が見つからない腹痛の背景には、次のような要因が関係していることがあります。
- 腸の動きが不規則になっている
- ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ
- 腸が刺激に過敏になっている状態
- 食事内容や食事のタイミングの影響
これらは血液検査や画像検査では異常として現れにくく、「様子を見ましょう」と言われやすい腹痛の原因です。
それでも検査が必要な腹痛のサイン
一方で、次のような腹痛は精密検査が必要です。
- 痛みが徐々に強くなっている
- 夜間に目が覚めるほどの腹痛
- 発熱や体重減少を伴う
- 貧血を指摘された
- 40歳以降に初めて出てきた腹痛
このような場合、胃・大腸・腹部全体を評価する検査が重要になります。
当院で行っている腹痛の検査について
にしな内科では、腹痛の原因を整理するために、症状に応じて以下の検査を組み合わせています。
- 胃カメラ:胃炎、潰瘍、出血などを確認
- 大腸カメラ:ポリープ、炎症、腫瘍の有無を評価
- CT検査:小腸、膵臓、胆のう、腸の外側や炎症の広がりを確認
胃カメラ・大腸カメラは、鎮静剤を使用し、眠っている間に受けていただくことが可能です。
「苦しそう」「つらそう」といった不安をお持ちの方でも、比較的負担なく検査を受けていただけます。
また、CT検査も院内で実施できるため、腹痛の原因をその日のうちに整理できるケースもあります。
腹痛診療で大切なのは「順序」
腹痛の診療では、
① まず検査で重大な病気を除外する
② そのうえで症状の性質に合わせて対応する
という順序が重要です。
検査で異常がなかった場合でも、「問題なし」で終わりではなく、治療や生活調整で改善する腹痛は多くあります。
腹痛を我慢し続けないでください
腹痛が続くと、
- 外出が不安になる
- 食事を楽しめなくなる
- 生活の質が下がる
といった影響が出てきます。
「検査は受けたが、やはり不安が残る」
「この腹痛、どこに相談すればいいか分からない」
そのような場合も、どうぞご相談ください。
まとめ
腹痛には、検査で見つかる原因と、見えにくい原因があります。
大切なのは、必要な検査で重大な病気を除外し、その人に合った対応を行うことです。
当院では、胃カメラ・大腸カメラ(鎮静下)・CT検査を組み合わせ、腹痛の原因を丁寧に整理しています。
腹痛が続いて不安な方は、どうぞお気軽にご相談ください。
にしな内科(立花駅前)
消化器内科・内視鏡診療
副院長 鍋嶋 克敏
にしな内科
JR神戸線立花駅を下車、駅直結の徒歩1分、雨にぬれずに来院できます。アクセス良好につき、神戸市、西宮市、芦屋市、伊丹市、大阪市など各方面からも多くの患者様にご来院頂いております。
副院長:鍋嶋 克敏 医師紹介