COLUMN
医療コラム
脂肪肝は放っておいていい?いま注目の「MAFLD」と生活でできる改善法
尼崎市立花駅前のにしな内科で、消化器内科・内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)を担当している副院長の鍋嶋克敏です。
健康診断で「脂肪肝」と指摘されたことがある方は多いのではないでしょうか。
「特に症状もないし、そのうち良くなるだろう」と放置してしまいがちですが、実は脂肪肝は放っておくと肝炎・肝硬変・肝がんへと進行することもある“沈黙の疾患”です。

NAFLDからMAFLDへ──新しい考え方
従来は「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」と呼ばれていましたが、近年では「代謝異常関連脂肪性肝疾患(MAFLD)」という呼び方が主流になっています。これは、肥満・糖尿病・高脂血症・高血圧といった代謝異常が背景にあることを重視**する考え方です。
つまり、単に“脂がたまった肝臓”ではなく、全身の生活習慣病のサインとして捉えることが重要です。
放置するとどうなる?
MAFLDのうち、炎症や線維化が進行したものを「MASH(代謝異常関連脂肪性肝炎)」と呼びます。
これは、がん化のリスクが高まる状態で、10〜20年の経過で肝硬変や肝がんに進むケースもあります。症状が出にくいため、検査で初めて気づくことが多いのも特徴です。
生活でできる改善法
治療の基本は「食事」と「運動」です。
- 食事では糖質(ご飯・パン・甘い飲料)や脂質(揚げ物、スナック菓子)を控え、野菜・魚・大豆製品を中心に。
- 夜遅い食事や間食も控えめにし、体重の5〜10%減量を目標に。
- 運動はウォーキングなどの有酸素運動を週3〜5回、1回30分程度が理想です。
- 加えて、睡眠不足・ストレスも肝臓の代謝に影響するため、規則正しい生活を意識しましょう。
医療でできること
当院では、血液検査や腹部エコー、CT検査で肝臓の状態を定期的にチェックしています。糖尿病・内分泌内科も併設しているため、生活習慣病をトータルでサポートできるのが特徴です。
院内には管理栄養士も常駐しており、食事内容や生活習慣の見直しを一緒に考えることができます。必要に応じてお薬による治療も行い、無理のない改善を目指します。
肝機能の異常は、体からの「そろそろ生活を見直してほしい」というサインかもしれません。早めに気づいて対処することで、元に戻せることも多いです。気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
にしな内科(立花駅前)
消化器内科・内視鏡診療
副院長 鍋嶋 克敏