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2022.12.20活用しよう!「栄養成分表示」

 

管理栄養士の佐野です。

 

前回は「ペットボトル症候群」について書きました。

ペットボトル症候群は、炭水化物の過剰摂取による高血糖が要因で起こるものでしたよね。

清涼飲料水にはたくさんの炭水化物が含まれますが、何を見て判断すればよいでしょうか。

 

見るべきところは、加工食品に表記されている「栄養成分表示」です。

日本の加工食品(一部除く)には、栄養成分を表示することが食品表示法で義務付けられています。

エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の順に5つを必ず表示することになっています。

 

ポイント➀ どれぐらいあたりの表記か

まずはその数値が「1本あたり」なのか、「100mlあたり」なのか、など表記を確認しましょう。

(飲料100mlあたり炭水化物量6gの表記でも、500ml飲めば30g=スティックシュガー10本)

飲み物以外でも、「1袋あたり」「1個あたり」「100gあたり」などさまざまな表記があります。

 

ポイント② エネルギー

エネルギー量を最初に確認することでふるいにかけられ、明らかな炭水化物過多や脂質過多を避けることができます。

 

ポイント③ 炭水化物または糖質

血糖値を上げる栄養素である炭水化物の量が過剰でないかを確認してみましょう。

例えば清涼飲料水であればほとんどが炭水化物ですが、どれぐらいの糖分を含むのかがわかります。

(小さじ1の砂糖=スティックシュガー1本=3g)

 

ポイント③ たんぱく質

お弁当などを購入する場合、そのお弁当が炭水化物に偏っていないかを確認することも大切です。

たんぱく質を一緒に摂ることで食後血糖値の急上昇が抑えられるほか、

主食に偏った食事は食後の飢餓感が強いという報告もあります。

また、たんぱく質は一度に沢山摂るよりも毎度の食事に分けてとるほうが体内で効率的に利用されるので、

食事の際はぜひたんぱく質も一緒に摂りましょう。

 

ポイント④ 食塩相当量

高血圧症がある場合、食塩を沢山摂ると血圧の上昇を招きます。

食塩の目標量は6g/日です。つまり、1食あたりで2gということになりますが、

コンビニやスーパーの惣菜を利用する場合は2gを目指すのはとても難しいです

できるだけ食塩相当量の少ないものを選び、漬物を残す、汁物は一緒に摂らない、などで減塩を心がけましょう。

 

エネルギー量や炭水化物、たんぱく質の目安量は人によって異なりますので、医師または管理栄養士に確認してください。

 

コンビニやスーパーのお惣菜、飲料も、栄養成分表示を活用しながら上手に選んで

良好な血糖・体重コントロール目指しましょう♪

 

 

参考:尼崎市ホームページ