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2022.05.24当院亀井ナースが研究会で講演しました。

こんにちは、院長 仁科です。久しぶりの投稿になります。

先日当院の糖尿病療養指導士の資格をもつ亀井ナースが研究会で講演してくれました。

座長は私、そして兵庫県立尼崎総合医療センターの糖尿病・内分泌内科 科長 中村 嘉夫先生と共に務めさせていただきました。

会の終わり会場の三人でパシャリ!中村先生、笑顔で引き受けて下さりありがとうございました(^^)

当院の亀井ナースからは『GLP-1受容体作動薬の導入時の工夫点』と題しまして、週1回注射製剤でありますトルリシティの導入のお話を、患者さんのデータも踏まえ分かりやすく講演してくれました。本人は少し緊張していたようですが、患者さんへの気持ちがこもった良い発表でしたよ、お疲れ様でした(*^^*)

 

また特別講演では、二田哲博クリニック 姪浜院長 下野大先生よりご講演賜り、「スティグマとアドボカシー」について触れておられました。

「スティグマとアドボカシー」という言葉をご存じでしょうか?

糖尿病患者であるがゆえに生まれる「スティグマ=特定の属性に対して刻まれる負の烙印」に対する「アドボカシー活動=スティグマを払拭するための活動」が、昨今糖尿病協会を中心に盛んにおこなわれています。

社会における糖尿病の知識不足や誤ったイメージの拡散により、糖尿病をもつ人は「スティグマ」(社会的偏見による差別)にさらされています。このようなスティグマを放置すると、糖尿病であることを周囲に隠す→適切な治療の機会損失→重症化→医療費増→社会保障を脅かす、という悪循環に陥り、個から社会全体のレベルまで、様々な影響を及ぼすことになります。糖尿病を患っていても一般社会から偏見差別に晒されない環境づくりが必要でしょう。

例えば、糖尿病になったがゆえに「生命保険へ加入できない」「住宅ローンが組めない」など社会的不利益を受けるといったことはあってはいけないでしょう。またそもそも「糖・尿・病」という病名自体も明らかにネガティブなイメージを与えてしまいますよね。血糖値が高くなり尿糖が出ることはありますが、尿検査は糖尿病の診断基準にはありません。「尿」という排泄物を病名の中心に置いてしまっているのは明らかに良くないでしょう。

 

実は現在、この病名変更を視野に入れたアンケート調査が糖尿病協会のホームページにておこなわれております。

私も少し考えてみましした。血糖値が高いことでいろんな合併症になる疾患、、、、例えば「高血糖症候群」「高血糖症」。なんか少し固いですね。

みなさんも良い案があればぜひご回答ください!

 

私自身、今後も糖尿病協会の活動に強く賛同し多くの方に糖尿病を正しく理解してもらえるよう、また、糖尿病をもつ人が安心して社会生活を送るためのサポートができるように活動していきたいと思います。

皆さまどうぞご自愛ください。

院長 仁科周平